悩んでいる人公務員になりたいけど、どうやって勉強したらいいかわからない。科目が多すぎる…
公務員試験の勉強を始めると、科目の多さに圧倒されて絶望していませんか。
試験当日も、自己採点をして半分程度しか取れず、焦りや諦めの気持ちが出ているかもしれません。
実は当時の私も、夜行バスでの寝不足から試験に大失敗し、自己採点はたったの5割でした。 それでも、ニートから一次試験を突破し、警視庁に合格することができました。
今回は、限られた勉強時間で得点を伸ばすための捨て科目戦略と、面接で逆転合格を掴み取るための具体的な方法をお話しします。

なぜ教養試験は5割で受かるのか?
当時の私は節約のため、地方から夜行バスで東京の試験会場へ向かいました。慣れない車内で十分な睡眠が取れず、頭がぼーっとしたまま試験を受けることに。案の定、教養試験の手応えは悪く、帰りのバスの中で自己採点をすると結果は約5割でした。
正直、空白期間がある上に筆記まで届かないのかと深く落ち込み、当時は半ば諦めていました。ところが、数週間後に届いたのは一次試験合格の通知でした。
5割という点数は決して高くありませんが、ここには公務員試験特有の選考の仕組みが関係しています。
教養試験はまず一次試験突破を目指す
私が受験した警視庁の試験では、自己採点が5割程度でも一次試験を通過しました。
もちろん、試験によって合格基準や選考方法は異なるため、「5割取れば必ず受かる」という意味ではありません。
私の場合は、筆記で満点を狙うよりも、面接を含めた選考全体を意識して対策したことが結果につながったと考えています。
二次試験(面接)の配点比率が高い
近年は人物重視の選考が増えており、二次試験での面接配点が筆記試験より高く設定されているケースが多くあります。
筆記試験だけで合否が決まるわけではないため、一次試験を通過した後は面接対策にも力を入れる必要があります。
5割を死守する捨て科目戦略
すべての科目を均等に勉強しようとすると、どれだけ時間があっても足りず途中で挫折してしまいます。
限られた勉強時間で、まずは安定して得点できる分野を作るためには、出題数の多い主要分野に絞る方法があります。
基本は主要2分野(数的処理・文章理解)に絞る
公務員試験の教養科目をすべて網羅しようとするのはやめましょう。 偉そうに語っている私ですが、最初はすべての科目をちゃんとやらなきゃと思い、参考書の端から端まで目を通しました。ですが、あまりのボリュームの多さに心が折れそうになったんです。
限られた時間の中でニートから逆転合格を狙うなら、出題数が多く、対策した分だけ得点につなげやすい分野にエネルギーを集中させるのが効率的です。
- 数的処理(判断推理、数的推理など)
- 文章理解(現代文、英文など)
私が受験した試験では、数的処理と文章理解を主要な得点源として対策しました。
世界史や日本史、物理といった知識科目まで最初からすべて完璧にしようとするよりも、まずは得点源を作ることを優先しました。
警察官志望なら漢字だけは絶対に捨てるな
多くの公務員試験のアドバイスでは、国語や漢字といった知識問題は捨て科目候補に挙げられがちです。しかし、もしあなたが警察官や公安職を目指しているなら、漢字は捨ててはいけません。
警視庁の試験では、マークシートの教養試験だけでなく、作文・論文試験が非常に重視されます。 どれだけ内容が良くても、誤字脱字や漢字の間違いが多い文章では、読み手に与える印象が悪くなります。
なぜここまで漢字が重視されるのか。その本当の理由を私が知ったのは、試験に合格して警察学校に入校した後のことでした。
- 警察学校では毎月地獄の漢字テストがある
- 合格点を取れるまで何度も追試を受けることになる
- 実務でも、供述調書など正確な文章作成が求められる
警察官の仕事は、文章を書く仕事と言っても過言ではありません。 被害者や容疑者から話を聞いて作成する調書に間違った漢字を使ってしまうと、証拠としての信用問題に関わる場合があります。
難しい数学の1点を狙うよりも、毎日コツコツ覚えた漢字で作文の完成度を上げる方が、圧倒的にコスパが高いです。
やる気ゼロから勉強を習慣化するスケジュール術
ニート期間が長くなると、いざ勉強を始めようとしても、机に向かうこと自体が苦痛になることがあります。今まで自由に使っていた時間を削って勉強するわけですから、モチベーションが上がらないのは当たり前です。
だからこそ、やる気に頼るのではなく、機械的に勉強が進む仕組みを作ることが重要になります。
全体量を日数で割って、1日のページ数を機械的に決める
勉強を始められない原因の多くは、やることが多すぎてどこから手をつければいいか分からないからです。
まずは参考書全体のボリュームを試験までの日数で割り、1日に進めるページ数を決めましょう。
例えば、500ページの参考書を50日で終わらせる場合、1日10ページ進めれば完了します。やるべきことを具体的な数字に落とし込むだけで、山のように見えていた参考書も、途端に現実的な目標に変わります。
試験本番に合わせて朝型にする
公務員試験の筆記試験は午前中から始まることが多いため、本番と同じ時間帯に頭を使う習慣を作っておくと安心です。
昼夜逆転から抜け出すときは、無理に早く寝ようとするのではなく、まずは起きる時間を少しずつ固定していきましょう。十分な睡眠を確保しながら、試験本番の時間帯に合わせていくことが大切です。
朝にカーテンを開けて日光を浴びるなど、朝の習慣を作ることもおすすめです。
午前中でノルマを終わらせて切り上げる
どれだけ計画を立てても、全くやる気が出ない日はあります。
そんな日は、午前中だけに集中して、最低限決めた1日のノルマ(10ページ進めるなど)を終わらせてしまいましょう。午前中にタスクを完了できれば、午後はゲームや動画鑑賞など、罪悪感なく好きなことに時間を使えます。
「午前中だけ頑張れば午後は遊べる」というルールを作ることで、やる気がない日でも机に向かいやすくなります。
独学が不安なら通信講座を頼るのも手
独学でも対策できますが、学習計画や面接対策を一人で進めるのが不安なら、通信講座を利用する方法もあります。
| 項目 | 独学 | 通信講座(クレアールなど) |
| ① 費用 | テキスト代(数千円) | 約10万円(公安職コース/予備校の約半額) |
|---|---|---|
| ② 学習方法 | 全て自分で行う | プロの添削・サポートがある |
| ③ おすすめな人 | 徹底的に費用を抑えたい人 | 一人だと挫折しそうな人 |
一人で勉強を続けることに不安があるなら、通信講座をペースメーカーとして活用するのも一つの方法です。
- できるだけサポートを受けながら公務員を目指したい人:通信講座を検討する。カリキュラムに沿って学習を進められるため、独学よりも計画を立てやすくなります。
- とにかく費用を抑えて自分のペースでやりたい人:独学で進める。市販の参考書を絞り込んで、必要な範囲から対策していきましょう。
大切なのは、独学か通信講座かに正解を求めるのではなく、自分が無理なく勉強を続けられる方法を選ぶことです。
過去問5〜6周!挫折しない効率的な復習法
科目を絞り、勉強の習慣がついたら、次は過去問を中心に復習を進めていきます。
分厚い過去問集を1周目から完璧に解こうとすると、途中で挫折しやすくなります。私は過去問を何度も繰り返し、周回ごとに目的を変えて復習しました。
1〜6周目の具体的な回し方(周回ごとに役割を変える)
私は過去問を何度も繰り返し、周回ごとに目的を変えて復習しました。
1周目は、自分が解ける問題と解けない問題を選別するための下見の段階です。じっくり考えすぎず、まずは全体に目を通すことを優先します。問題を見て、少し考えても解き方が浮かばなければ、直感で選んで答えを見ましょう。この時点で解説を読んで理解に時間がかかりそうなら、深く理解しようと深追いはしなくて大丈夫です。時間をかけずにサクサクと最後まで目を通すことを優先してください。
2周目は、1周目よりも時間をかけて理解を深めていくフェーズです。解説も隅々までしっかり読み込みます。ここで一番重要なのが、100%を目指さないことです。解説を何度読んでも理解できない問題や、解くのに時間がかかりすぎる問題(特に計算や図形などの数的処理)は、思い切って飛ばしましょう。解けなかった問題には、後でわかるようにチェックマークだけつけておきます。
3周目に入ると、2周目よりも早いスピードで解けるようになってきます。確実にわかる問題が少しずつ増えてきて、このパターンの問題はこの解答だなと解き方の型に慣れてくる時期です。4周目も同様に、時間をかけずにさっと解いていきます。チェックがついている過去に間違えた問題を中心に、解ける状態になっているか確認していきましょう。
5周目、6周目にもなると、机に座ってノートを開く必要すらなくなってきます。問題を見て、頭の中で解き方や答えがパッと浮かぶ状態になっているため、本をパラパラとめくりながら確認するだけで十分です。ここまで来ると、その科目の基本的な問題にはかなり慣れてきます。最初はあれほど難しく見えた分厚い過去問集も、後半は短時間で1冊を復習できるようになります。
完璧主義を捨て、解ける問題を1つずつ増やしていく意識を持ちましょう。
数的処理のコツ(公式は紙に書いて手を動かして覚える)
多くの受験生が苦しむ「数的処理」に関しては、ただ問題を眺めているだけでは身につきません。解き方のパターンや公式は、裏紙などに自分の手で書いて解く習慣をつけると、理解しやすくなります。
手を動かして計算過程を確認することで、本番でも解き方を思い出しやすくなります。
解けない問題は無理に深追いせず、解き方の型を紙に書いて暗記してしまうのも有効な手です。
夜しか時間が取れない日は暗記作業だけに絞る
生活リズムを調整する中で、どうしても夜に目が冴えてしまう日もあります。
夜は数的処理などの負荷が高い勉強ではなく、単語や用語の確認など、比較的取り組みやすい暗記に切り替えるのも一つの方法です。
筆記の不安を面接対策につなげるコツ
教養試験で足切りを回避できたら、勝負は二次試験の面接に移ります。一次試験を通過した後は、筆記の点数だけを気にするのではなく、面接対策に切り替えることが重要です。
退職理由と空白期間の伝え方
ニート期間や前職の退職理由について、面接官を納得させるポイントは以下の2点です。
- 退職理由:ただ仕事を辞めたのではなく、公務員を目指すという明確な目的意識を持って行動したことを伝える。
- 空白期間:単に勉強していたと言い訳するのではなく、体力作りや生活リズムの維持など、具体的に取り組んできた行動を示す。
警察学校で同期と話をした際にも、筆記の手応えは悪かったけれど面接で挽回したという声をよく耳にしました。
大切なのは、過去の言い訳をするのではなく、現在の取り組みや意欲をロジカルに説明することです。
一次試験を通過した後は、空白期間を必要以上に気にするのではなく、面接で自分の経験や現在の意欲を伝える準備に集中しました。

まとめ:完璧を目指さず、受かるための5割を狙おう
公務員試験の教養試験は、100点を取る必要はどこにもありません。最終的な合否を分けるのは面接でのアピールです。
- すべての科目を完璧にするのではなく、得点源を絞って効率よく勉強する
- 過去問は周回ごとに目的を変え、解ける問題を一つずつ増やしていく
- 筆記だけでなく、早い段階から面接対策も進めて空白期間の説明を準備しておく
自己採点の結果に不安がある場合でも、気持ちを切り替えて面接の準備を進めていきましょう。
満点を目指して途中で力尽きるよりも、賢く科目を絞って、確実に合格を掴み取ってください。
警察官試験の面接で具体的にどう回答すればいいか分からない方や、空白期間の突っ込みに対する実戦的なノウハウを知りたい方は、こちらの有料noteで詳しくまとめています。



