悩んでいる人公務員という安定を捨てて後悔しないだろうか。職場の人間関係やパワハラ、民間のスピード感についていけるか不安だ…
公務員として働きながら、今の組織の古さや拘束時間の長さに悩み、転職を考えているあなたへ。
私は、民間企業を退職して3年間のニート生活を経験した後、警察官になり、その後大手企業へ転職しました。いわば公務員の安定と民間の合理性の両方を、身をもって経験してきました。
結論から言えば、どちらにも良さはありますが、私が選んだのは家族との時間でした。
今回は、公務員(特に警察官)から大手企業へ転職して感じた、文化のギャップや生活の変化、そして後悔しないための考え方を正直にお話しします。

公務員と民間の「パワハラ対策」の違い
転職を考える際、職場の人間関係やパワハラの有無を不安に感じる方もいると思います。
警察官と民間企業の両方で働いた私が、実際に経験した範囲で感じた違いをお話しします。
警察官時代:縦社会の中で体験した指導と組織の対応
私がいた警察組織では、残念ながらパワハラにあたるような出来事がありました。
もちろん、すべての部署や職員に当てはまるわけではありません。上下関係の厳しい組織だったこともあり、昔ながらの厳しい指導が残っていると感じる場面もありました。
私自身、多くの署員がいる前で頭を叩かれるような出来事があり、当時の私も「えっ、令和だぞ……これ、いいのか……?」と呆然としてしまいました。
一方で、事態が発覚した後は聞き取り調査が行われ、相手の人物も間もなく別の部署へ異動となりました。
私が経験した範囲では、問題が起きた後の組織としての対応は迅速だったと感じています。
大手企業時代:ハラスメントを未然に防ぐ仕組みと教育
大手企業に転職して驚いたのは、パワハラを未然に防ごうとする意識の高さです。
入社直後の研修では、具体的な事例を交えたハラスメント教育が行われ、問題を起こした場合のリスクについても詳しく説明されました。
また、私の職場では匿名で利用できる外部相談窓口なども用意されており、問題が起きてから対応するだけでなく、トラブルを未然に防ぐための仕組みが整えられていました。
もちろん、企業によって制度や運用には違いがあります。
私自身は、警察官時代と大手企業時代の両方を経験したことで、組織によってハラスメントへの向き合い方には違いがあると感じました。
| 比較項目 | 警察(公務員) | 大手民間企業 |
| ① 対策の基本 | 問題発生後の対応が中心だった | 研修や仕組みで予防する意識が強い |
|---|---|---|
| ② 組織の姿勢 | 規律や上下関係を重視する傾向 | リスクを未然に防ぐ意識が強い |
| ③ 相談のしやすさ | 上下関係があるため相談に勇気が必要だった | 外部相談窓口などが用意されていた |
公務員と民間の「文化」の違い
公務員から民間企業へ転職すると、仕事内容だけでなく、仕事の進め方にも違いを感じることがあります。
ここでは、私が実際に警察官から大手民間企業へ転職して感じた違いを紹介します。
警察官時代:紙やハンコを使う業務が多かった
私がいた警察組織では、紙で書類を作成したり、ハンコを使って決裁を回したりする業務が多くありました。
個人情報や捜査に関する情報を扱う仕事でもあるため、情報管理やセキュリティを重視する必要があります。
そのため、民間企業と比べると「手間がかかる」と感じる業務もありましたが、正確性や情報管理を優先した結果でもあると感じています。
また、公務員の仕事も少しずつ変化しています。
行政手続きのオンライン化など、デジタル化を進める動きもあり、公務員だからすべてアナログというわけではありません。
それでも、私自身が大手民間企業へ転職したときには、仕事の進め方の違いに驚きました。
大手企業時代:パソコンスキルが重要になってくる
転職してまず感じたのが、パソコンを使って仕事を進めることの多さです。
現在の職場では在宅勤務をしている人も多く、チャットツール(LINE WORKSなど)を使ったコミュニケーションも日常的に行われています。
私が最初に苦労したのは、基本的なパソコン操作でした。
- メモを紙ではなくパソコンで取る
- Ctrl+CやCtrl+Vなどのショートカットキーを使う
- オンライン会議で画面共有をする
- チャットで仕事の連絡をやり取りする
公務員時代に手書きや電話がメインだった私からすれば、「えっこんなにも違うの!?異世界転生した???」みたいな感じになりました。
もちろん、民間企業でも業種や会社によって仕事の進め方は異なります。
ただ、私のように公務員から民間企業へ転職する場合は、基本的なパソコン操作やITツールに慣れておくと、転職後の戸惑いを減らせると思います。
転職して時間を手に入れ、給料は少し減った
転職して最も大きく変わったのは、仕事とプライベートの時間の使い方でした。
私の場合、公務員時代は休日出勤や残業が多く、仕事に使う時間がかなり長い状態でした。一方、転職後は休日出勤やサービス残業がなく、有給休暇も取得しやすくなりました。
その結果、家族と一緒に過ごせる時間が増えました。特に子どもが生まれてからは、この変化を大きく感じています。
ただし、転職によってすべてが良くなったわけではありません。給料は公務員時代より下がりました。
公務員時代は休日出勤や残業による手当があったため、単純な額面だけを比較すると転職後のほうが低くなりました。それでも私は、収入だけでなく、家族との時間や働きやすさも含めて考え、現在の働き方を選びました。
転職を考える場合は、「年収がいくらになるか」だけではなく、残業時間や休日、通勤時間なども含めて比較することが大切だと思います。

公務員にしかないやりがいもある
民間企業へ転職したからこそ、改めて公務員の良さを感じた部分もあります。それは、人の役に立っていることを直接実感できる点です。
警察官として働いていたとき、困っている人を助けたあとに「ありがとう」と言ってもらえることがありました。こうした経験は、警察官として働いていたからこそ得られたものだと思います。
一方で、民間企業には民間企業の良さがあります。仕事の進め方や働き方の自由度など、転職して初めて気づいたメリットもありました。
公務員と民間企業のどちらが優れているという話ではありません。大切なのは、自分がどんな働き方をしたいのかを考えることだと思います。
まとめ:安定だけでなく、自分が大切にしたいものを考える
公務員から民間企業への転職では、仕事の進め方や職場の文化が変わるため、最初は戸惑うこともあります。
ですが、転職したことで家族と過ごせる時間が増え、以前とは違った働き方ができるようになりました。
- 公務員と民間企業では、仕事の進め方や職場の文化に違いがある
- 転職先を選ぶときは、年収だけでなく残業時間や休日、家族との時間も含めて考える
- 「公務員を辞めるべきか」ではなく、「どんな働き方や生活をしたいのか」を考えることが大切
公務員を辞めたいと考えているなら、まずは転職先を探す前に、自分がどんな働き方や生活をしたいのか整理してみてください。
私が実際に転職活動で利用した転職サイトや、活用するときのポイントについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。


