面接官公務員を辞めるなんてもったいない。せっかく警察官になったのに、なぜ転職するのだろう?
公務員から民間企業への転職では、このように退職理由について詳しく聞かれることがあります。
特に警察官や公務員は、「安定しているのになぜ辞めるのか」「民間企業でも長く働けるのか」といった点を確認されることもあります。
私自身、3年間のニート生活を経験して警察官になり、その後、大手企業へ転職しました。
転職活動では、過酷な現場での経験だけをアピールするのではなく、公務員時代に培った経験を民間企業でどう活かせるのかを意識して伝えました。
今回は、面接で伝わりやすい退職理由の考え方から、公務員・警察官としての経験を転職先で活かせる強みに言い換える方法まで、私自身の経験をもとに解説します。

私が公務員からの転職を決めた理由
世間では「安定している」と言われる警察官ですが、私が実際に働いてみると、勤務時間や休日の面で厳しいと感じることもありました。
- 事件や事案が重なり、長時間勤務になることがあった
- 24時間勤務の後に、書類作成や現場対応などで残業することがあった
- 休日でも急な呼び出しや休日出勤が入ることがあった
家族との時間や自分の時間を十分に確保できない状況が続くなかで、私は今後の働き方について考えるようになりました。そこで、
ゆうらいと健康的に働きながら、仕事とプライベートの両方を大切にできる環境で長く働きたい
と考え、民間企業への転職を決意しました。
もちろん、働き方に対する考え方は人それぞれです。公務員を辞めるか迷っている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

面接で伝わりやすい退職理由
数々の面接を経験して感じたのは、退職理由では「なぜ辞めたいのか」だけでなく、「転職後にどのように働きたいのか」まで伝えることが大切だということです。
「安定した公務員をなぜ辞めるのですか?」と聞かれた場合も、現在の職場への不満だけを話すのではなく、これからの働き方につなげて説明してみましょう。
現職では残業や休日出勤が続くこともあり、今後も長く働き続けていくためには、働き方について考える必要があると感じるようになりました。これまで培ってきた経験を活かしながら、より長期的に仕事に向き合い、新しい環境でも成長していきたいと考え、転職を決意しました。
この回答で意識したいのは、「仕事がきついから辞めたい」という不満だけで終わらせないことです。
現在の働き方を見直したいという理由に加えて、「これまでの経験を活かしたい」「転職後も長く働きたい」と伝えることで、転職に対する前向きな考えが伝わりやすくなります。
もちろん、実際の退職理由が家族との時間や自己研鑽などであれば、自分の事情に合わせて内容を変えて構いません。
大切なのは、無理に綺麗な理由を作ることではなく、退職理由と転職後に実現したい働き方を一貫させることです。
公務員経験を転職でどう伝えるか
公務員時代の経験は、そのまま話すだけでは民間企業の面接官に伝わりにくいことがあります。
そこで意識したいのが、「何をしていたか」だけでなく、「その経験を通じて何ができるようになったのか」を伝えることです。
① 具体的な経験を伝える
公務員の仕事内容を詳しく知らない面接官にも、勤務実態や仕事の大変さをイメージしてもらうためには、具体的な経験を伝えることが大切です。
例えば、面接官から「忙しいとは具体的にどういう状況でしたか?」と聞かれた場合、私は次のように説明していました。
- 24時間勤務の後に、夕方まで残業することがあった
- 忙しい時期には長時間職場に残ることがあった
- 非番の日でも、状況によっては呼び出しを受けることがあった
警察官でない公務員の場合も、自分が経験した勤務状況や仕事上の困難を、できるだけ具体的に説明すると伝わりやすくなります。
ただし、単に「こんなに大変でした」と話すだけではなく、その環境の中でどのように仕事に取り組んだのかまでセットで伝えることが重要です。
たとえば、
「長時間勤務になることもありましたが、優先順位を考えながら一つずつ対応し、必要な業務を最後までやり切ることを意識していました。」
というように伝えれば、勤務実態だけでなく、仕事への向き合い方もアピールできます。
② 公務員を辞める決断から「転職への意思」を伝える
公務員から民間企業へ転職する場合、「なぜ安定した公務員を辞めるのか」という点を気にされることがあります。
そのため、単に「今の仕事が嫌だから辞める」という印象にならないよう、なぜ転職を決断したのか、転職先で何を実現したいのかを伝えることが大切です。
例えば、
「公務員として安定した環境で働いてきましたが、今後のキャリアについて考えた結果、これまでの経験を活かしながら、別の環境でも経験を積みたいと考えるようになりました。新しい環境でも長く働き、これまで培ってきた経験を活かして貢献したいと考えています。」
といった伝え方です。
「安定を捨てた」という点を強調するよりも、自分なりに今後のキャリアを考えたうえで転職を決断したと伝えたほうが、自然に前向きな印象を与えられます。
③ 警察官以外の公務員でも通用するロジック
この考え方は、警察官以外の公務員にも応用できます。
公務員の仕事内容は職種によって大きく異なりますが、仕事の中で、
- 厳しい要望や苦情への対応
- 法律や規則に沿った正確な業務
- 関係者との調整
- 限られた予算や人員の中での業務遂行
- 多くの関係者と連携して仕事を進める経験
などを経験している方も多いでしょう。
民間企業の面接では、こうした経験をそのまま説明するだけでなく、転職先の仕事でどのように活かせるのかまで言い換えてみてください。
例えば、「窓口でさまざまな住民からの相談や要望に対応してきた」という経験であれば、「相手の話を聞いたうえで状況を整理し、必要な対応を考える力を身につけました」と伝えられます。
さらに応募先が顧客対応の仕事であれば、「この経験を活かして、顧客の要望を正確に把握し、相手に合わせた対応をしていきたい」と、入社後の仕事につなげることができます。
このように、「公務員時代に何をしていたか」→「何が身についたか」→「転職先でどう活かせるか」という順番で整理すると、経験が伝わりやすくなります。
私が面接で評価された3つの強み
公務員から民間企業へ転職する際は、公務員時代の仕事内容をそのまま説明するだけでなく、そこで身につけた力を応募先の仕事にどう活かせるのかまで伝えることが大切です。
私自身の転職活動では、特に次の3つを自分の強みとして伝えていました。
① ストレス耐性とクレーム対応力
面接では、ストレスへの対処法や困難な状況への対応について聞かれることがあります。
私の場合は、警察官時代にさまざまな人への対応や、予期せぬトラブルへの対処を経験していたため、そうした経験を具体的に伝えるようにしていました。
面接官困難な状況に直面した時、どう乗り切りますか?
ゆうらいと警察官時代、交番に怒鳴り込んできた激しいクレームや、現場での予期せぬトラブルに毎日のように直面してきました。どんなに理不尽に怒鳴られても、まずは相手の言い分をすべて聞いてから解決策を提案しました。警察官時代の経験を活かし、御社の顧客対応や社内外との調整でも、相手の話を聞きながら冷静に対応していきたいと考えています。
面接官そうですよね、警察官なら納得です。
このように、単に「ストレスに強いです」と伝えるのではなく、どのような状況で、どのように対応してきたのかを具体的に説明すると、強みの根拠が伝わりやすくなります。
民間企業でも、顧客対応や社内外との調整など、相手の話を聞きながら冷静に対応する力が求められる仕事があります。
警察官時代の経験がある方は、厳しい状況に対応した経験を、自分の強みとして整理してみるとよいでしょう。
② コミュニケーション能力
面接の終盤で、面接官から「非常にしっかりされていますね」と言っていただくことが何度かありました。
自分では、単に礼儀正しく振る舞うというより、警察官としてさまざまな人と接してきた経験が面接でも活きていたのだと感じています。
例えば、次のような力です。
- 相手の話を聞き、状況を整理する力
- 複雑な内容を相手に合わせて分かりやすく伝える力
- 相手の立場を考えながら、落ち着いて対応する力
- 組織の一員として責任を持って話す姿勢
警察官の仕事では、年齢や立場、考え方の異なるさまざまな人と接する機会があります。相手が感情的になっている場合でも、話を聞きながら必要な情報を確認し、その場に応じた対応を考えなければなりません。
こうした経験は、民間企業での顧客対応や社内調整、チームでの仕事などにも活かせる可能性があります。
面接では「コミュニケーション能力があります」とだけ伝えるのではなく、実際の経験を交えて、どのように人と関わってきたのかを説明することをおすすめします。
私自身も、公務員時代に身につけたこうした対応力が、面接での受け答えにも活きていたのだと感じています。
③ 組織適応力と規律を守る姿勢
中途採用では、業務上の能力だけでなく、組織の中で周囲と協力して働けるかどうかも見られます。
公務員として法律や規則に沿って仕事をしてきた経験は、正確に業務を進める姿勢や、ルールを守る意識を伝える材料になります。
特に警察官の場合は、規則や手順に沿って行動することが求められる場面も多いため、そうした経験を民間企業でどう活かせるのかを考えてみましょう。
大切なのは、「警察官だったから信頼される」と考えるのではなく、具体的な経験をもとに、入社後にどう活かせるのかを伝えることです。
- 【例1】交番や窓口で、さまざまな住民からの相談や要望に対応してきた
→ 相手の話を聞いて状況を整理し、必要な対応を考える力 - 【例2】法律や規則に沿って正確に業務を遂行してきた
→ ルールを守りながら、正確に業務を進める力 - 【例3】関係者と連携しながら、一つの事案を処理してきた
→ 周囲と協力しながら業務を進める調整力
このように、「公務員時代に何をしていたか」→「そこから何が身についたか」→「転職先でどう活かせるか」という順番で整理すると、自分の経験を面接で伝えやすくなります。
特に民間企業では、コンプライアンスや情報管理など、ルールを守って業務を進めることが求められる場面もあります。
実際に私が大手企業へ転職してからも、ハラスメント防止や法令遵守、情報漏洩防止などについて研修を受けました。
公務員時代に当たり前だと思っていた「ルールに沿って正確に仕事をする」という姿勢も、環境が変われば一つの強みとして活かせることがあります。
まとめ:安定よりも大切なものは、自分で決めていい
私自身も、公務員から民間企業へ転職するときには不安がありました。
しかし、これまでの経験を振り返ってみると、公務員時代に身につけた対応力や正確に仕事を進める姿勢など、民間企業でも活かせる経験があることに気づきました。
- 不満だけを伝えるのではなく、転職後にどのように働きたいのかまで説明する
- 公務員時代の勤務経験は、具体的なエピソードを交えて伝える
- 「何をしていたか」だけでなく、「何が身についたか」を整理する
- 自分の経験が応募先の仕事でどう活かせるのかまで言い換える
- 公務員からの転職だからこそ伝えられる経験を、自分なりの強みに変える
公務員時代の経験も、伝え方を工夫することで、転職先で活かせる強みとして伝えられます。
これまでの経験を一度整理して、自分がどのような価値を提供できるのかを考えたうえで、面接に臨んでみてください。
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実際の求人を見てみたり、面接の場数を踏んでいきたい方は、私が実際に使ってよかった転職サイトをまとめた以下の記事もあわせて参考にしてみてください。


